Photo : Tomoya Miura Gofishの新曲「肺」 がすばらしい。テライショウタさんは名古屋のロック・バンド Niceview のシンガー / ギタリストでもあります。 誰もが思い当たる心象風景を歌っているのですが、「肺は正常に血液に酸素を送って / 息をとめて 息を」というコーラスの歌詞が特に印象的です。必死に走った後の乱れる呼吸。肺は正常に働いている。だから休んでいい、安心していい。そういう風に聞こえます。 英語で「息を止める」は「Hold my (your) breath」。日本人の発想では息を抱きしめる、ホールドして固定する。赤ん坊を抱きかかえるようなニュアンスに感じられます。 精神的、あるいは身体的ストレスで過呼吸(パニック障害の一症状)に陥っている場合、息をゆっくりする、呼吸の頻度を遅くする、一時的に息を止めることで、呼吸困難や動悸が収まっていきます。色々と想像の余地がある歌詞です。 海外の友人がこの曲を気に入ったようなのでおおざっぱな英訳も教えました。「肺」は日本語の音でハイ→ 灰(すすけたという歌詞が出てくる)、はい(YES)と同じ音。日本語では必ずしも主語を明確にしなくていい。しかし英訳では推測で主語を加えた。肺は歌っている人の肺かもしれないし、私やあなたや誰かの肺かもしれません。 日本語はあいまいで、時に不便で、それ故に美しいです。 実際の歌詞はSoundCloudをご参照下さい。この英訳は実際の意味と解釈のズレがあるかもしれません 肺(The Lungs) Between the swollen night and the shrunk morning What I worried was that it would rain in the afternoon Wearing a dull blue jacket I am running to the meeting place Because I got off at a bus stop one before where I should do My lungs are properly feeding oxygen to bloods I am holding my breathing, my brea